ジャズ・ボーカル・コンペティション: 「真夏の夜の霧生ナブ子」
NYのジャズシーンに敏感な人ならクラブやブルーノートのブランチ・ライブで霧生ナブ子の歌声に触れたことがあるかもしれない。8月20日、彼女を含む12人のファイナリストたちが“Best
of the Best Jazz Vocalistsを競うThe Michelob Jazz Vocal Competition決勝大会が、ハーレムの中心、マーカス・ガービー・パークで行われた。

Jazz vocal competition 2004 Summer決勝戦
スポンサーはJP Morgan。Jazz Mobile(コンサートや芸術教育を推進している。)が40周年を記念しての試みで、MCの説明によれば、メトロポリタンエリアで初めての 優れたボーカリスト選出の大会だ。
12人は、7月の初めからマンハッタン、ブルックリン、ウエストチェスターの各ブロックで競い合った90人の応募者の中から選ばれた。審査項目は、歌唱力、フレージングやスタイル、歌以外のパフォーマンス、イントネーション、全体の印象の5項目。1曲でこれらすべてに応えなければならない。審査員は、ドクター・ビリー・テイラー、ローンダ・ハミルトンなどjazzのセレブたちだ。
ナブ子さんがステージに登場すると会場から大きな歓声。アメリカ人のファンもつめかけている。曲目は"How
High the Moon"。歌声は、少し低くハスキーでセクシーな感じ。しかし、とても優しくしっとりしている。日本人がjazzを歌っているということなど全く意識にのぼらないほど自然な英語とパフォーマンス。「ここまで来れて本望なので、このようなチャンスで歌えることを思いきりenjoyしたいと思います。」と語っていた通り、Jazzを歌うことが楽しくてたまらない、この楽しい音楽を世界中の人と共有したい、という気持ちが会場に伝わる。
惜しくも優勝はElizabeth Kontomarouさんにさらわれてしまったナブ子さんだが、もう次の活躍のために忙しい。「私なりに、Jazzの伝統を大切に次の世代に伝えていきたい。」と、9月には日本での帰国ツアーが始まる。NYでは、今週の日曜、8月29日Grace
Congregational Church ( 310 West 139th St. New York, NY :bet.
& Frederick Douglass Blvd.)で、あの大御所デューク・エリントンがミサのために書いた曲を歌う。
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